メキシコ地方生活7ヶ月目、あの頃に感じていたこと

私は、以前にメキシコでの海外生活を経験し、ラテン諸国のあちこちへも旅をしました。今となってはもうスペイン語圏はどの国へ行ってもさほどカルチャーショックを受けることはないかと思います。しかし、私もカルチャーショックを受けていた頃があったんだなと思うような、過去の非公開日記(2010年)が出てきましたので、少し書き直してみることにしました。

アグアスカリエンテスへ移住して7ヶ月

思い返してみれば約7ヶ月前、私は見ず知らずの町、アグアスカリエンテスにやってきました。ボストンバック片手に(実際には超どでかスーツケース2つ)バスを降り立ち、自分がどこにいるのかもわからず、知り合いも誰一人おらず、初めの2〜3日は寂しさと不安のあまり泣いていたもんです。

今でも日々戦いではありますが、生活もだいぶ落ち着いて、メキシコという国を客観的に見て、考える余裕も少しですがでてきました。

若い親が目立つ地方都市

最近よく思うのは、メキシコの人は基本的に結婚、出産が早いなぁということ。町を歩いているととにかく子供が多くてびっくりします。少子化の問題を抱えてる日本とは対照的ですが、かといって子供が多ければそれでいいのだろうか。小さな子供を抱えている若い親を見かけたりすると少し切なくなるのです。

子供が増加することには、もちろん背景に宗教的な問題も絡んでいるとは思いますが、ちゃんとした教育をまともに受けられない、職に就けるかどうかもわからない将来を抱えた子供たちがいっぱいいると思うと悲しくなるんです。残念ながら、無教養だなぁと感じる大人にもときどき遭遇します。それでも子供がいてくれたほうが働いてくれるからっていう考えの親がいるのも事実であり、そうせざるを得ない状況を作っている国の悲惨な状況が一部にはあるわけで。。。

でももちろんきちんとした教育を受け、企業に就職する家庭も当然あります。生活レベルの違い。そういうのとは無縁に暮らしてきた自分も、いつかは子供ほしいと思うけど、でも子供って私にとって何なんだろう・・・て、なんだか意味のないことを深く考えてしまいました。

独立200周年祭を違った視点から見る

先日の独立記念200周年も盛大にお祝いをしていました。もちろん莫大な費用がかかっています。しかし、給料は上がらない、物価は年々上がる、いまだに残る貧困、麻薬組織問題・・・。こんな問題を抱えている国の何を祝っていたのでしょうか?という疑問もメキシコの人にとったらあるはず。私のような外国人としては、素直に独立200年を祝福する気持ちでしたが、そういった問題に直面している、もしくは問題を解決できずにいる国に対して反感を持っているメキシコ国民にとったらこの税金の無駄使いは腹立たしいものであったかもしれません。

実際、メキシコ国内のメディアではこの独立記念日を大々的には報道されていなかったという話も聞きました。確かにこの写真のような巨大な人形はセレモニーにいらなかったような気がします(クレーンで釣り上げられて起立しただけ)。他にも花火やコンサート、シルク・ド・ソレイユのようなショーもあったし、それで十分でした。

外国人の写真家が取ったセレモニーの写真などを見ると、200周年を感動的に伝えているようなものが多かっただけに残念な気持ちになります。

そしてさらに独立200周年を記念して、莫大な費用をかけたモニュメントも建設しているそうです。確かにお金の無駄使いもここまでくると外国人の私でも首を傾げてしまいました。独立記念塔はすでにあるんだし、今あるアンヘル(Angel de la independencia)だけで良いのでは?と。メキシコ人の同僚が「もしサパタやビージャが生き返ってきたら、今のメキシコを見て泣くよ」って嘆いていました。

*エミリアノ・サパタ、パンチョ・ビジャ・・・メキシコの革命家

他の国を知ることは自国を知るきっかけとなる

多くの問題を抱えているという一面もありますが、一方メキシコは自然や遺跡、興味深い歴史なども多く、農作物もとても豊富な国なんです!

国の抱えている問題を知ってメキシコに対する見方も少し変わってきましたが、それでもやっぱり私はメキシコが好きです。キューバに行ったときも政治的な問題の裏には素晴らしい文化が存在しているってことを知りました。他の国を知るっていうことは逆に日本の特徴、日本の良いところ悪いところにも気付くきっかけとなるのではないでしょうか。私もあらためて日本について考えました。

ちなみに、語学は他の国を深く知るためのちょっとしたツールでもあると思います。ラテンの国の人たちはスペイン語を使って話そうとしている外国人に対して、理解するまできちんと聞いてくれる人が多いですから、スペイン語圏を訪れるときはぜひスペイン語を使ってみて、そこから世界を広げてみてくださいね。きっとその国をより深く知るきっかけになると思います。

*冒頭の写真はアグアスカリエンテスの住宅街から撮影した夕焼け

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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